老犬になってから、ペットホテルの利用に不安を感じるようになった。
以前は問題なかったのに、なぜ今は気が進まないのか——。
そう感じている飼い主さまは、決して少なくありません。
その感覚は、心配しすぎでも、過保護でもありません。
老犬というライフステージを考えれば、とても自然な感覚です。

老犬になると「環境の変化」が負担になりやすい
若い頃は平気だった環境の変化も、年齢を重ねるにつれて負担になりやすくなります。
- 知らない音や匂い
- 照明や室温の違い
- 他の犬の気配
これらは一つひとつは小さな刺激でも、老犬にとっては積み重なると大きなストレスになります。
飼い主さまが「大丈夫かな」と感じるのは、犬の変化をきちんと感じ取っている証拠です。
「今まで大丈夫だった」が通用しなくなる理由
老犬になると、次のような変化が少しずつ起こります。
- 睡眠時間が増える
- 生活リズムが安定しにくくなる
- 音や刺激に敏感になる
- 不安を感じやすくなる
そのため、以前と同じ選択をしても、同じ結果になるとは限りません。
「前は平気だったから今回も大丈夫」と思えなくなるのは、衰えではなく“変化”を理解し始めたからです。
不安を感じる飼い主さまが抱えやすい気持ち
ペットホテルに不安を感じ始めたとき、飼い主さまは次のような気持ちを抱えやすくなります。
- 預けないといけない用事がある
- でも無理をさせたくない
- 自分の都合で負担をかけている気がする
この葛藤は、とても真面目に向き合っている証です。
「どうするのが正解か」を急いで決める必要はありません。
選択肢は「預ける・預けない」だけではありません
老犬との生活では、選択肢を二択にしてしまうと苦しくなります。
- ペットホテルを使う
- すべて自分で抱える
実際には、その間にある選択肢も存在します。
生活環境を変えずに、必要なサポートを取り入れる。
誰かに頼りながら、無理のない形を探す。
それも、老犬との向き合い方の一つです。
迷いが出てきたときは「立ち止まっていい」
不安を感じ始めたということは、
これまでとは違う段階に入ったサインでもあります。
何かを決断する前に、
「今の状態を誰かと整理する」だけでも構いません。
老犬との暮らしは、
正解を探すものではなく、調整していくものです。
不安を感じたとき、その感覚を無視しないこと。
それ自体が、もう十分に大切なケアです。

